1 Love happiness

占い師 琴羽 夏海の生きるメッセージ

自分を選んで生まれてきた

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大きな大きな木の下で
うずくまって泣いている女の子がいました。
 

「どうして、そんなに泣いているの?」...
 

木は、不思議そうにたずねました。
 

「・・・・みんなが私をいじめるの。」
 

女の子は思い出したように
またうずくまって泣いています。
 

「そうなんだね。それはつらいね。」
「・・・・うん。」
 

「どうして、みんなは君のことをいじめるの?」
 

木は、また女の子にたずねました。
 

「・・・・・きっと私がブスで、なにをやっても
だめで、自慢できることもひとつもなくて
何にももってないから、みんな私が嫌いなんだ!」


「そうなんだ。」
 

「だから私はいじめれてもしょうがないの。」
 

「そっかぁ。君はそんな風に自分のことを思っているの?
 


木の問いかけに女の子は、はじめて顔をあげました。


「自分にはいいところが”ひとつもない”
なんて思っているの?」
 

「だって本当にないんだもん。」
 

「そんなことないよ。」

「・・・・・・・」
 

「僕たちも生まれる前は一つの小さな種だった。
その種がどんどん成長して大きくなって
葉っぱをたくさんつけるものもいれば
美しく花を咲かせるものもいる。
 

みんな、それぞれ”違う”んだ。
 

自分がなりたい姿を選んで
なりたいように成長していくんだ。
 

人も同じなんだよ。」
 

「・・・じゃぁ私も選んで今の自分になったの?」

「そうだよ。君が生まれるずっとずっと前に
今の自分になりたいと思って生まれてきたんだ。
そして、今”なりたい自分”に向かって成長している。」


「そうなんだ。」
 

女の子の涙がとまると風が吹いて、
木の葉っぱを優しく揺らしていきました。


「君が”自分にはなにもない。自分のこと嫌い”と
思うたびにいじめられてしまうんだ。
 

なぜなら、君が自分のことを
嫌いって否定しているからね。
 

もう一人の自分が悲しんでいるんだ。
 

私を嫌わないでって。」
 

「私が自分を嫌いなせい・・・」

「自分の嫌いなところじゃなくて
好きなところを見つけていこう。」
 

女の子はブンブン首を振って否定します。

「そんなのないよぉ・・・でも・・・
 

君はお友達の役に立つのが好きなんだ。」
 

「そうなんだね!」

「お友達に何かしてあげたときに
喜ぶ顔が嬉しいと思うんだ。
プレゼントあげたり、困っていたら
助けてあげたり
そうしてると、嬉しい!って思えるの!」

「そっか。君のいいところが見つかったね。
 

それは、君の
生まれ持った”やさしさ”だったんだね」
 

「私のいいところ?いいところ・・・あった!」
 

女の子ははじめて、涙にぬれた頬を
笑顔でいっぱいにしました。
 
 

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「これからは自分のことを嫌いって言っちゃだめだよ。
思ってもだめだ。そのかわり
好きなところを見つけていこう。
 

いまあるものに”気づいて”いくだけだから。
簡単なことだよ。」
 

「うん、わかった!」
 

「これで、もういじめられないね。」

「うん!」
 

ずっと、やりとりを見守ってた太陽が
あたたかく二人を包み込みました。
 
 
みんな自分の種をもって生まれてきたね。
 
 
それぞれが”幸せ”になるために
 
 
だから泣かなくてもぉ大丈夫。
 
 
もっと好きな自分になっていこう。
 
 
今度は誰かを笑顔にするために♡
 
 

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